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2018年1月19日 (金)

年頭所感2018

あけましておめでとうございます。戌年の2018年、株式相場格言は「笑う」だそうで、最初の取引となる大発会を迎えた4日の東京株式市場では、日経平均株価が大幅に反発し、大発会としては1992年以来、26年ぶり水準での取引開始となりました。株をやらない人には無縁のお話ではありますが、今年こそは元気な犬のように躍動する年になるよう期待したいところです。激動の世界情勢は北朝鮮問題をはじめ本年も落ち着く気配は無く、なんとかバランスを維持して行くことを願うばかりで、国内に目を向けると大きく立ちはだかる少子高齢化の問題は、2025年問題として大きく取り上げられつつも、その対策においては決定打を欠き、人口減少問題を加わってどうしても将来を不安視してしまわざるを得ません。

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 ただ、需要と供給という面から捉えますと、主に消費する(生産性の乏しい)高齢者と供給する(生産性の高い)若年層という構図ともなり、社会全体でみると人口減で総需要自体は減るものの、バランスとしては高齢化に伴い前者にウエイトがシフトすることになるため、供給不足が進行し人手不足になると予想がされており、事実昨年末からその兆しが現れてきています。人手不足となれば企業は人材確保のために賃金を引き上げることになり、それに応じて販売・サービス価格も上がり、インフレへ向けた好循環となる、少子高齢化現象はデフレ脱却の格好の材料!と説く経済学者もおられます。とりあえず未来の予想図は明るく夢がある方がいい。小生に経済学の知識はありませんが、まずは明るい未来の方を信じて、楽な気持ちで今年1年を過ごしたいと考えています。


 年齢と言えば、我が臨床工学技士の平均年齢は他の医療職種に比べて著しく低い!(即ち若い!)。昨年6月に福岡県で講演された自見先生が参加者の圧倒的な若さに驚いておられました。如何に日頃は主にご年配の方を対象にお仕事されているかが解ると同時に、小生が数々参加した政治パーティーも然り、圧倒的にご年配の方が多く、小生(本年55歳)でも最も若い部類に入るのです。会場の空気は色に例えると言うと若葉と紅葉といった感じしょうか。ここまで政治参加が少なくては民主主義のわが国で、若者の意見が反映されるはずがありません。明るい未来を考えるとき、当事者となる若者自身が自分たちの将来ビジョンを創造し実行して行かない限り、ご年配の方にのみ住みやすい社会が形成されることでしょう。少子高齢化が訪れることは数十年前から判明していたにも拘らず、放置されてきた現状を直視すべきです。

 そういう意味では臨床工学技士の年齢のほとんどがこれからの社会を担う世代で構成されており、間違いなく未来を創造すべき立場にある人たちだということです。われわれの集団は夢を創ることのできるエネルギッシュなパワーを持った集団ということです。他の職能団体と比較してもその違いは明らかで、最も可能性を秘めているといっても過言ではありません。しかも「臨床工学」という広い解釈で定義されており、手術室・内視鏡・集中治療から在宅・遠隔医療や医療情報など幅広く業務をカバーできる立場にあります。ある新年互礼会で横倉医師会長にお会いした際には、AIやロボットが進化する時代に臨床工学技士への大きな期待を述べておられました。具体的な業務実態をご存知なくても、「臨床工学」と聞けばそういう連想となるのは当然だと思います。さらにアジア各国をはじめ、諸外国も医療機器に特化した国家資格である臨床工学技士に注目しており、指導者や資金などの供給不足が表面化している実態もあり、我々に十分な伸び代があることを感じさせられる具体例です。

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 いつやるの?今でしょ!少々古いフレーズとなってしまいましたが、これらの課題を解決するには個人では不可能です。まとまりを持った集団としてより多くの人が賛同する民意として、政策に反映されるよう訴えていかなければなりません。昨年の漢字1文字を「微」とし、火にかけた鍋のお湯から微かに気泡が発生している状態を例えました。全国都道府県技士会様のお力によって会員数も着実に増えてきております。今年はぐらぐらと煮えたぎるところまで進め、戌年に相応しく飛躍する年になればと思っています。兎にも角にも、皆様のご協力によってのみ活動が成立する団体です。本年も引き続き温かいご支援をお願いすると共に、より多くの賛同が頂けるようご協力と拡散をよろしくお願いいたします。

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